【速報】Forbesが選ぶ「日本の起業家ランキング2017」TOP10に選ばれた起業家と会社をまとめてみた

投稿日:2016.11.24更新日:2016.11.25

「日本はアメリカや中国に比べてユニコーン企業(会社評価額が10億ドル以上で、非上場の巨大ベンチャー企業)が圧倒的に少ない…」、「そもそもFacebook社のCEOマーク・ザッカーバーグ氏のようなカリスマ性を兼ね備えた起業家がいない。」、残念ながらそんな風に嘆いている方は少なくありません。

でも、もしかするとそんな心配は数年後には吹き飛んでいるかもしれません。11月21日、世界最大のビジネス誌『Forbes』の日本版『Forbes JAPAN』が11月21日に「日本の起業家ランキング2017」を発表しました。このランキングは「グローバル性」、「事業のポテンシャル」など様々な視点から、日本の次世代を担う起業家を選出したものです。そこで今回はTOP10にランクインをした起業家と会社をご紹介していきます。

10位. freee株式会社 佐々木大輔氏

freee株式会社の社長である佐々木大輔氏が10位にランクインしました。同社は全自動のクラウド会計ソフト「freee (フリー)」を提供しています。①個人事業主・中小企業のための全自動のクラウド型会計ソフト、②簿記の知識が全くなくても簡単につかえる、③銀行やクレジットカードのweb口座と連動して自動で会計帳簿が作成できるという優れた機能を持っており、登録事業所数60万以上、クラウド会計ソフトシェアNo.1のサービスに成長しています。日本のスタートアップの中でもユニコーン入りが有力視されている企業であり、今後の成長にも期待がかかります。

佐々木大輔氏

freee株式会社代表取締役社長 1980生まれ。

2004年 一橋大学卒業後、株式会社博報堂に入社。
2006年 CLSA プライベート・エクイティ投資アナリスト。
2007年 株式会社ALBERT 執行役員に就任。
2008年 グーグル株式会社に転職。
2012年 freee株式会社代表取締役に就任。

9位. ライフロボティクス株式会社 尹祐根氏(ゆんうぐん)

2007年に設立されたライフロボティクス株式会社を率いる尹祐根氏が9位にランクインしました。同社は、人と協働するコ・ロボットを開発・製造・販売を主な事業としています。今までにない新しいタイプのロボットアームを中心に、最先端技術を用いてのロボット開発に日々取り組んでいる会社です。近年は資金調達も盛んに行っており、今後に注目が集まっています。また、同社はカッティング・エッジ(最先端)という特別賞も受賞しています。

尹祐根氏

ライフロボティクス株式会社代表取締役社長 1972年生まれ。

1999年 東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻。助手に就任。
2001年 独立行政法人産業技術総合研究所知能システム研究部門の研究員。
2007年 ライフロボティクス株式会社設立。取締役に就任。
2010年 東京理科大学工学部非常勤講師、助手に就任。
2014年 ライフロボティクス株式会社代表取締役社長に就任(現在に至る)。

8位. 株式会社アストロスケール 岡田光信氏

2015年に設立された、世界ではじめて、宇宙ゴミの問題に取り組んでいる株式会社アストロスケール。そんな同社CEOの岡田光信氏が8位にランクインしました。宇宙には、大型バスほどの巨大ゴミが大量に浮いていると言われています。そのゴミを除去するという壮大なミッションに挑んでいるのが同社です。ハーバード・ビジネス・スクールの教材にも同社が企業事例として採用されており、同社の未来に大きな期待が集まっています。

岡田光信氏

株式会社アストロスケール代表取締役社長 1973年生まれ。

1995年 東京大学農学部卒業。
2001年 Purdue University MBA修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーなどに勤務した後IT業界などで10年間、日本、中国、インド、シンガポールを拠点に経営者として活躍。
2013年 シンガポールにて株式会社アストロスケールを設立。代表取締役社長に就任。

7位. 株式会社マネーフォワード 辻庸介氏

期待のFintech企業として躍進を遂げている株式会社マネーフォワード。そんな同社を率いる辻庸介氏が7位にランクインしました。マネーフォワードは銀行口座、クレジットカード、携帯電話、証券、ポイントカードなど、自分の「資産」や「支出」を自動的にまとめてくれます。自らまとめなくても、資産管理ができるため非常に人気サービスとなっています。

辻庸介氏

株式会社マネーフォワード代表取締役社長 1976年生まれ。

2001年 京都大学農学部を卒業後、ソニー株式会社に入社。本社経理部にて、AIBO(アイボ)などの部門経理を担当。
2004年 マネックス証券に出向(その後転籍)。
2009年 ペンシルバニア大学ウォートン校に留学。卒業時には、アメリカ人以外で唯一のCohort Marshall(クラス代表)に選ばれる。
2012年 株式会社マネーフォワード代表取締役社長CEOに就任。
2014年 ケネディ米大使より「将来を担う起業家」として米国大使館賞受賞。

6位. WHILL株式会社 杉江理氏

次世代型電動車いす WHILL(ウィル)を開発しているWHILL株式会社のCEO杉江理氏が6位にランクインしました。「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」、一人の車いすユーザーのこんな言葉から同社はスタートしました。車いすユーザーの人も、そうでない人も乗ることができる、 乗ってみたいと思える、まったくあたらしいカテゴリーの 「パーソナルモビリティ」を日々開発しています。資金調達も順調に進んでおり、今後の成長に期待大です。

杉江理氏

WHILL株式会社(CEO) 1982年生まれ。

2005年 立命館大学卒業。
2007年 日産自動車株式会社に入社。一年間中国南京にて日本語教師に従事。その後2年間世界各地に滞在し新規プロダクト開発に携わる。
2012年 WHILL株式会社を設立。CEOに就任。

5位. Sansan株式会社 寺田親弘氏

「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」をミッションに掲げ、法人向け名刺管理サービス『Sansan』と個人向け名刺アプリ『Eight』を提供しているSansan株式会社。5位にはそんな同社を率いる寺田親弘氏がランクインしました。同社のサービスは4000社の法人が導入しており、国内シェアNo.1の名刺管理サービスとして知られています。

寺田親弘氏

Sansan株式会社代表取締役社長 1976年生まれ。

1999年 慶應義塾大学環境情報学部卒後、三井物産株式会社入社。情報産業部門に配属。
2001年 米国に転勤。Mitsui Comtek社(在シリコンバレー)勤務。
2002年 本店ITソリューション事業部に帰任。
2006年 三井物産セキュアディレクションに出向。経営管理部長就任。
2007年 Sansan株式会社代表取締役に就任。

4位. 株式会社ビズリーチ 南壮一郎氏

即戦力人材と企業をつなぐハイクラス転職サイト「ビズリーチ」をはじめとして、人材領域で幅広く事業を展開している株式会社ビズリーチ。その同社を率いる社長の南壮一郎氏が4位にランクインしました。「インターネット」という切り口から、世の中の選択肢と可能性を広げていくべく取り組んでいます。多くの投資家からの信頼も集めており、2016年2月時点で総額37億ほどの資金調達を成功させています。

南壮一郎氏

株式会社ビズリーチ代表取締役社長 1976年生まれ。

1999年 米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券株式会社に入社。M&Aアドバイザリー業務に従事する。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画し、日本・アジア・米国企業への投資を担当。
2004年 東北楽天ゴールデンイーグルスの創業メンバーとなる。GM補佐、ファン・エンターテイメント部長、パ・リーグ共同事業会社設立担当などを歴任し、球団事業においては不可能とされていた初年度からの黒字化成功に貢献。
2009年 株式会社ビズリーチを創業。代表取締役社長に就任。

3位. ラクスル株式会社 松本恭攝氏

ネットで簡単に印刷物を注文できる印刷通販サービスを運営しているラクスル株式会社。「仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる」というビジョンのもとで、印刷業、トラック・物流事業に対し、インターネット化を進めてきました。そんな同社のサービスはインターネットを通じて全国から寄せられた注文にピッタリな印刷会社を選出。その印刷機の非稼働時間で印刷することにより、高品質な印刷物を安価で提供する仕組みです。ラクスルはテレビCMなどでも放映されており、知名度を高めています。24時間注文受付、全国送料無料、充実したカスタマーサポートと誰でも使いやすく顧客満足度No.1を獲得しています。

松本恭攝氏

ラクスル株式会社代表取締役 1984年生まれ。

2008年 慶應義塾大商学部を卒業後、A.T.カーニーに入社。
2009年 ラクスル株式会社を設立。代表取締役に就任。

2位. 株式会社ソラコム 玉川憲氏

IoTプラットフォームSORACOMを運営している株式会社ソラコムを創業した玉川憲氏が2位にランクインしました。同社はMVNOとしてデータ通信SIMを提供しています。月額利用料が300円という衝撃的な安さです。また、モバイル通信とクラウドを一貫して提供しています。創業直後に7億円の大型資金調達をしたことでも有名になりました。

玉川憲氏

株式会社ソラコム代表取締役社長 1976年生まれ。

2000年 東京大学工学系大学院機械情報工学科修了。日本IBM基礎研究所でウェアラブルコンピュータの研究開発に従事。
2008年 米国カーネギーメロン大学MBA(経営学修士)修了、同大学MSE(ソフトウェア工学修士)修了。
2010年 アマゾンデータサービスジャパンにエバンジェリストとして入社。日本のAWSクラウド事業立ち上げチームとして指揮。
2015年 株式会社ソラコムを起業。代表取締役社長に就任。

1位. 株式会社メルカリ 山田進太郎氏

日本発のユニコーン企業である株式会社メルカリを率いる山田進太郎氏が、堂々の1位に輝きました。日本最大のフリマアプリにまで成長を遂げたこのサービスは、売りたい人と買いたい人を繋げてくれるオンライン上でのフリマアプリで、高校生からお年寄りまで幅広い世代から人気を集めています。匿名配送などプライバシーを考慮したサービスも充実しています。現在はアメリカにも進出している同社ですが、現地でのアプリのダウンロードランキングでも上位を獲得するなど、海外展開も順調に進んでいるようです。

山田進太郎氏

株式会社メルカリ代表取締役社長 1977年生まれ。

早稲田大学在学時にインターンとして楽天株式会社での新規コンテンツ「楽天オークション」の立ち上げに参加。
2001年 ウノウ株式会社を創業。
2010年 ウノウをZyngaに売却。
2010年 Zynga Inc.ゼネラルマネジャーに就任。
2013年 株式会社メルカリを設立。代表取締役社長に就任。

日本発のグローバル企業へ

いかかでしたでしょうか?今回ご紹介した起業家達と、彼らが経営する企業はグローバルで十分活躍するポテンシャルを持っています。孫正義氏や柳井正氏などに続く、日本発のグローバル企業の誕生に期待したいものですね。そしていつの日か、次なるマーク・ザッカーバーグ、スティーブジョブスが日本から誕生することを期待しましょう。

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