【今この瞬間を楽しもう!】Twitter創業者の卒業式スピーチ


【今この瞬間を楽しもう!】Twitter創業者の卒業式スピーチ

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出典 http://allthingsd.com/

今や世界の月間アクティブユーザー数が2億8000万人を突破し、人々の生活に欠かせないツールになりつつある、Twitter。今回は、そのTwitter創業者であるディック・コストロ氏がミシガン大学で行った卒業スピーチをご紹介します。

彼は、青春時代を捧げた演劇から学んだことを学生たちに伝えます。

以下、引用は全てログミ‐より。

コメディ俳優を目指した青春時代

Haneefah Wood, Marcia DeBonia, Tyler Lansing Weaks, Jessica Stone, Allison Layman, Candy Buckley, and Martin Moran in Christopher Durang’s smash-hit Broadway comedy Vanya and Sonia and Masha and Spike, directed by Jessica Stone, based on the Broadway direction of Nicholas Martin, playing January 2 – February 1, 2015 at the BU Theatre / Avenue of the Arts. Photo: Jim Cox

四年生の初めの学期に、「そうだ、芝居のクラスを取ろう! みんなを楽しませるのが好きだし、宿題も少ないだろうし。夜はオぺーレーティングシステムをつくる作業に没頭できるだろう!」と思ったのです。それなのに、芝居のクラスが本当に楽しくてハマってしまったんです。次の学期も、また別の芝居のクラスを取りました。

その結果、学校イベントで人生で初めてのコメディトークをやることになります。卒業する頃には3つのテクノロジー会社からプログラマーのポジションのオファーが来ました。でも私はシカゴに行って、即興劇グループ「セカンドシティ」に入り、コメディの道を追求し、有名になってやることにしたのです。

コストロ氏は、大学時代コンピューターサイエンスを専攻していましたが、卒業するのにアートのクラスを取る必要があったそうです。それで、何気なく取った芝居のクラスで芝居に魅せられてしまったのですね。しかし、夢を追いかけたコストロ氏を待っていたのは、厳しい現実でした。

私は自分の夢を追いかけた結果、とても長い下積み期間を過ごすことになります。お金もまったくありませんでした。昼間はリハーサル、夜にはタダでステージに上がりました。それに加えて、日中は芝居のクラスに通い即興劇を学びました。お金の無い私は生活を支えるため、ミシガン大学から受けたコンピューターサイエンスの学位を使って、食器や生活用品を包む仕事を手に入れました。

今やTwitterという世界最大級のITサービスの創業者として大富豪となったコストロ氏が、役者を目指して厳しい下積み時代を過ごしていたことはとても意外ですね。辛い下積み時代に、彼は2つの教訓を学んだそうです。

即興芝居で学んだ2つの教訓

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セカンドシティで教えていたある監督がいました。その時は、4人くらいがステージに上がっていて、私を含めて計10人くらいのクラス規模でした。ステージの上では、コインランドリーにいる設定で即興劇が繰り広げられていました。監督が私たちに聞きます、「ステージの上に何が見える?」「何もありませんよ」と私たちは言います。「今日君たちが設定した劇の背景はアパート、アパート、コインランドリー、アパート。何がそんなに怖いんだい?」「何が怖いかって? 何を言ってるんだ?」とクラスメイトと顔を見合わせました。

「もっと自信を持たなければならないよ。ステージに何もない、セットが何もない。つまりこれは君たちが自分でストーリーを作り上げることができるという意味だろう? 例えば、キーブラーエルフの工場にいる、だとか。または宇宙船に乗っているのだけど、君たちは今まで一度も宇宙船を操縦したことがない、さあどうする!? みたいな壮大なストーリーさ。もっと大きく視野を持って、大胆にリスクを取らなきゃだめだ!」

コストロ氏は、このエピソードから、何もないなら新しいものを作れば良いということを学んだのではないでしょうか? そして、視野を大きく持ち、リスクを取って挑戦することを。このような経験があったからこそ、Twitterというサービスは生まれたんですね。これが1つ目の学びです。

2つ目の学びは、その瞬間を感じるということです。これは彼が、別のクラスで即興芝居をやっていた時、バックステージでとても良いセリフを思い出し、まさにそれをステージ上で言おうとした時の監督のアドバイスからです。

「ダメダメ! 何を言うかなんて考えちゃダメだ! 台本などない。即興とはその瞬間に想うことを表現することなんだ。次のセリフは……なんて考えたらがっかりするだけだよ。だって、君が思うように周りは動いてくれない。え、こんなはずじゃなかった、と思うのがオチだ。この時、この瞬間を感じるんだ。皆、ちょっとやめて考えてみるんだ。この瞬間だけを見るんだ」

先のことを考えすぎてはならない。今この瞬間を楽しむことが人生を豊かにしてくれると彼は学びました。

卒業生へのメッセージ

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この二つの学びを得たコストロ氏は、最後にこれから社会へ羽ばたいていく学生たちに次のようなメッセージを送ります。

ここからの人生は即興の連続です。この2つのことだけは覚えておいてください。勇敢に、大胆な選択をしてください。覚えておいてください。(冒頭に話した)キーブラーエルフの工場です、「何を怖がる必要があるのか?」。

そして次に、「何をするべきなのか」をあまり考えすぎないで。そこには台本などないのです。あなたの人生を生きてください。今この時、この瞬間を楽しんで。20年後、皆さんはどんな場所にいるでしょうか? 患者さんの手を握って手術に送り出しているでしょうか? 学生の論文を読んで成績をつけているでしょうか? お嬢さんのサッカーの練習を見ているでしょうか? それともこの演壇の上に立っているでしょうか?

どんな人生であろうとも、その時々を、あなたの人生を楽しんでください。その瞬間から得られるすべてを吸収するのです。感謝の気持ちを忘れずに! ありがとう!

今この瞬間を楽しむこと。これは、その瞬間に感じたことをすぐに発信し、人と共有できるTwitterというサービスにも通じるものがある気がします。

様々な成功した人のスピーチを聞いていると、大きなことを成し遂げた人には、その瞬間瞬間を本気で生き、結果として大きな成功にたどり着くというような共通点がありますね。先のことを考えるのではなく、今目の前のことに全力を尽くし、それを本気で楽しむこと。それを積み重ねていくことで豊かな人生を送れるのではないでしょうか?

動画はこちらです。